「水面下の思惑と、週末の旅路」

翌日、白河ビル。

望月がプロジェクトチームの主要メンバーを引き連れ、白河側が指定したフロアに移動した。

屹が対応チームを連れて正式な紹介に来た。

祈は一人一人に軽くうなずき、顔を確認しながら特別長く視線を止めることはなかった。

最後に入ってきたのは若い男だった。二十六、七歳、細身で背が高く、薄いグレーのスーツが体によく合っていた。ネクタイは几帳面に結ばれている。顔立ちは際立って整っているわけではないが、目鼻立ちが均整で、笑うと目尻がわずかに上がり、自然で力の要らない親しみやすさがあった。

「白河グループ企画部、山口真司です」名刺を差し出す声は明るく、祈に軽く頭を下げた。「データ連携の...

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