第四十一章 かくれんぼ――「舞が……舞がいない」

紗奈は日よけテントの端に立ち、人混みの中に視線を走らせた。

赤いコートの子、ツインテールの子、肩車されている子――子どもの数は多すぎて目が眩むほどだったが、舞のピンクのパーカーも、のあの紺色ボーダーTシャツも、どこにも見当たらなかった。

手がベンチの肘掛けへと伸びる。

ピンクの風船の細い紐が、ふわりと指の間に落ちてきた。もう一方の端には、何もつながれていない。

舞が自分から風船を放すわけがない。

その考えが頭をよぎった瞬間、首の後ろから冷気が広がった。紗奈はタブレットとスマートフォンをバッグに押し込み、足早にテントを出ると、声を張り上げた――

「舞! のあ!」

名前は遊園地の...

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