第12章 幻覚

強制的な治療は、来る日も来る日も途切れることなく続いた。

薬による絶え間ない刺激と、神経をすり減らす苦痛。美玲の中にかろうじて残っていた命の火は、それでほとんど燃え尽きてしまった。

脳へのダメージは日増しに深くなり、記憶は混線し、意識はいつまでたっても晴れない。

目の前で起きていることが現実なのか、それとも自分の妄想なのか。その境目すら曖昧になっていく。心も身体も、日に日に壊れていった。

正気を保っていられる時間は短くなる一方で、幻覚を見る回数だけが増えていく。

部屋には誰もいないはずなのに、美玲にはぼんやりとした人影がいくつも見えた。

あるときは、もう亡くなったおばあちゃん。あ...

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