第136章 彼女が醜態をさらす様を見届ける!

彼は階段を降り、江口美玲の顔面を靴で踏みつけた。男がいなきゃ生きられないビッチだと、吐き捨てる。

さらに十数人のボディーガードまで呼びつけ、彼女の醜態を衆目に晒した。

――自分の手で。いちばん愛した女を、二度と戻れない奈落へ踏み落としたのだ。

「岳斗……」

岩崎春菜は阿部岳斗の姿を見つけると、最後の命綱に縋りつくみたいに、転げるように駆け寄った。膝をつき、彼の脚にしがみつく。

「岳斗! 聞いて、説明させて! 全部、江口美玲って女が捏造したの! 私、嵌められたのよ!」

阿部岳斗は見下ろした。

死んだように冷えた瞳。その奥に、すべてを壊し尽くす凶気が宿る。

腰から黒い拳銃を抜き、...

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