第141章 これはあり得ない

十二時間後。

北城病院の病室のドアが、蹴り破られるように開いた。

全身を装備で固めた特警が数名、冷えた手錠を手に、雪崩れ込んでくる。

岩崎春菜はベッドの上で横になったまま、江口美玲が惨たらしく死ぬ――そんな悪夢の続きを見ていた。

飛び込んできた警官たちを認めた瞬間、彼女は跳ね起きる勢いで叫ぶ。

「な、なによ! 出ていって! 私は阿部グループの――」

「岩崎春菜さん」

先頭の警官が無表情のまま遮り、逮捕状をベッドの上に叩きつけた。

「国際刑事警察機構から、国際捜査の通報が入りました」

「あなたは二時間前、海外の殺し屋を違法に雇い、他者の殺害を企てた容疑がかかっています」

「...

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