第15章 それならそれを食べてしまえ

「美玲! 死にてえのか!」

阿部岳斗の怒りが、一瞬で頭のてっぺんまで駆け上がった。

彼は数歩で部屋に踏み込み、美玲の手を引きはがすでもなく、いきなり髪を鷲づかみにした。

乱暴に、容赦なく。

腕の筋肉がぎゅっと張り、ぐいっと後ろへ引き抜かれる。頭皮が裂けるような激痛。美玲は堪えきれず手を離し、岩崎春菜の上から無理やり引きずり下ろされた。

壁際へ叩きつけられ、背中が硬い壁にぶつかる。骨が嫌な音を立てた気がして、美玲は口を開けたまま、どろりと血を吐いた。

「岳斗……げほっ、げほっ……」

息を取り戻した岩崎春菜が喉を押さえ、むせ返るように咳き込む。咳をしながらも床を転がるように阿部岳斗...

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