第157章 何を植えたのか

「当ててみて。あの子宮の中に、人食いバクテリアだけじゃなくて……あんたのために、前もって何を仕込んでおいたと思う?」

阿部岳斗は、潰れた眼球の奥――見えもしないはずの目を、ありえないほど見開いた。全身の血が、その瞬間に凍りついたみたいに引いていく。

震える、壊れた指先が腹へ伸びる。縫い合わされた裂け目。血の穴。

腐りかけた皮膚と肉を押し分けるように触れた、その奥で――確かに、触れた。

蛇みたいに太い何本もの胴がぬるりと這い回る感触。そのさらに内側、腐臭のする子宮の中で、砂粒のような粒が、びっしりと……激しく蠢いている。

「な……なに……」

阿部岳斗の声は形にならなかった。歯が唇を...

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