第168章 殺し屋ではない!

「出ていけ! 誰の許可で入った!」

市川颯人の眼は、今にも人を殺しかねない色をしていた。握った拳銃の銃口は、そのままルーカスの額へ。

ルーカスはびくりと肩を跳ねさせた。だが、退かない。

「社長! 違います、殺し屋じゃありません!」

真っ青な顔で、泥の付いた極秘の書類袋を頭上に掲げる。

「基金からの緊急便です! 今すぐ、ご確認を!」

市川颯人の眉間が、ぎり、と深く寄った。

奪い取るように書類袋をひったくり、乱暴に封を裂く。中から出てきたのは、分厚い現場写真の束とデータの報告書だった。

一瞥した瞬間、市川颯人の瞳孔がきゅっと縮む。

彼が手を振ると、ルーカスは即座に身を引き、集中...

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