第17章 氷と火の二重苦

鉄の扉が、外から「バン!」と叩きつけるように閉められた。

美玲は太い鉄鎖で吊られ、流し台の中に固定されている。

水が、冷たすぎた。

錆びた氷の刃が、めくれた皮膚の裂け目をなぞって、そのまま骨の隙間へ滑り込んでくるような冷たさ。

歯は勝手に打ち鳴らされ、「カチカチカチ」と乾いた音が、がらんとした地下室に不気味に響いた。

体温が、氷水の中で容赦なく奪われていく。

もともと炎症でぼろぼろの身体は、極端な刺激に耐えきれず、逆に熱を持ち始めた。

額は触れれば火傷しそうに熱いのに、水に沈んだ身体は、霊安室の死体みたいに冷え切っている。

地獄みたいな、冷たさと熱さ。

痛みを10倍に増幅さ...

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