第25章 演じるのはもう十分か?

「お前はわざと古い傷口を掻き毟り、患部を化膿させて手術を長引かせようとしている。春菜に角膜を渡したくないから、そうやって無駄な抵抗を続けているんだろう!」

阿部岳斗は、美玲の身体がすでに限界を迎え、内臓の機能すら衰退し始めているその瀕死の有様を、完全に無視していた。 彼の心の底には、この女の骨の髄まで悪毒に満ちており、救いようがないという確信だけがあった。 春菜の光を奪おうとし、不浄な種を宿し、最初から最後まで嘘を重ねてきた邪悪な存在――。 彼の中で彼女に対する偏見は完全に固定され、もはや微塵の躊躇いも残されていなかった。 この瞬間から、彼女が流す一滴の血も、受けるすべての苦痛も、すべては...

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