第27章 頭皮がしびれる

「演技よ! あの女、根っからの嘘つきなの。ああやって大人しくしてるのは、逃げる算段をしてる証拠よ!」

医師はぞっとして肩をすくめ、俯いたまま反論などできなかった。

モニターの中で、美玲は金属製スタンドに宙吊りにされるよう固定されている。脚は無理やり開かされ、下腹部には管が差し込まれ、肩は後ろへ折り返されていた。

昼も夜も途切れない責め苦。加えて、二十四時間、眼球へ突き刺さる蛍光灯の光が、美玲の睡眠という機能を完全に壊してしまった。

眠れない。

まぶたが疲労に負けて、ほんの少しでも落ちそうになると、脳が彼女を一瞬で引きずり込む。終わりのない地獄へ。

現実より、なお恐ろしい責め。

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