第29章 規新しいルール

阿部岳斗が手を離すと、血に染まったシリコンチューブが美玲の下腹部で鈍く跳ねた。 美玲はベッドに叩きつけられ、四肢を拘束する金属製のバックルがガチリと重い金属音を立てる。

意識を失った美玲の目は虚ろに天井を見上げ、その口元からは薄ピンク色の泡が溢れ出ていた。 岳斗は懐から取り出したハンカチで指先の血を静かに拭い取り、その布を美玲の顔に無造作に投げ捨てる。

「目を覚まさせろ」

岳斗は部屋の隅に控えていた介護士に冷酷に言い放った。

「それから、新しい『ルール』を始める」

介護士が持ってきた強心剤の鋭い針が、美玲の首筋に突き刺さる。 薬液が容赦なく注入された。 数秒の後、美玲の胸が微かに波...

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