第33章 演じきれ!

ベッドの上で、美玲はまだ催眠の底でもがいていた。

「岳斗……行かないで……痛い……」

その声を聞いた瞬間、阿部岳斗の胃がぐらりと波打った。吐き気がこみ上げる。

「こいつの口を塞げ。そんなに芝居が好きなら、音のない地獄で飽きるまで演じさせてやれ」

吐き捨てると、岳斗は岩崎春菜を抱えたまま、振り返りもせず病室を出ていった。

……

数日後。

阿部グループの発表会当日。

最上階の特別介護病室。武装したボディーガードが、金属扉を乱暴に押し開けた。

美玲は金属製スタンドに吊り下げられ、干からびた死体みたいに力なく揺れている。

「阿部さんの命令だ。発表会会場へ連れていく」

先頭の男が...

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