第39章 選択なし

ボディーガードがベルトを手に、無言で近づいてきた。

折れた肋骨も、裂けた傷口もおかまいなしに乱暴な手つきで身体を引きずられ、下腹部の裂傷がさらに抉られる。ぬるり、と黄緑色の膿が脚の付け根から太腿へ伝い、ぽた、ぽたと床に落ちた。

カチリ。金属のバックルが締まり切る音。

手首、足首、そして首まで。美玲は硬いベッドに固定された。首を動かす力すら残っていない。

扉のそばで、阿部岳斗がそれを見下ろしていた。

岳斗の中では、これは罪を償うための行為だった。

この女は、自分が犯した過ちの代償を払わなければならない。

……

翌朝。

手術室の無影灯が、美玲の顔面を白く照らしている。

服は剥...

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