第50章 お前に楽にしてやる

半時間後、車列は郊外の偏僻たる廃庭園へと滑り込んだ。 そこは阿部岳斗が裏切り者を誰にも知られず始末するために使っている、秘密の始末場だった。

岳斗は美玲の髪を無造作に掴むと、車内から強引に引きずり出した。

「あ――っ!」

悲鳴とともに、美玲の身体が冷たく湿った土の上へ叩きつけられる。

地面に散らばる小石が背中の皮膚を容赦なく裂き、鮮血が滲み出た。

美玲は身に何も纏わぬ姿のまま泥水の中に蹲り、寒さのあまり全身を紫色に震わせている。

爛れた下腹部を両手で覆うが、屈辱と焼けつくような痛みに、呼吸さえも途切れがちだった。

「顔を上げろ」岳斗が冷酷に言い放つ。

美玲が動かずにいると、岳斗の容...

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