第51章 間男と駆け落ちするのがそんなに好きか?

だが、その荒唐無稽な考えは彼自身が却下した。

あの女の身体は――もう、とっくに腐りきっている。

「男と駆け落ちするのが好きなんだろ。地下の犬小屋に放り込め。このクズどもと一緒にな」

ボディーガードが一瞬だけ固まった。次の瞬間、頭皮がひりつく。

全裸で、抵抗もできない美しい女を、凶悪な底辺の男を五人も――同じ檻へ?

殺すより、はるかに残酷だ。

「……承知しました」ボディーガードは余計なことを聞かなかった。

屈強なボディーガードが二人、前へ出る。美玲の傷など意にも介さず、左右から足首を掴んだ。

泥水の中から引きずり上げる様は、まるで死んだ犬だ。

ざりざりとした石の地面が、また美...

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