第8章 お前をやった?

阿部岳斗は、床の上で悶え続ける美玲を見下ろしながら、あちこちで鳴るスマホのシャッター音を聞き、こめかみに浮いた青筋をぴくりと痙攣させた。

  ひどく冷えた笑みを漏らし、さっき外しかけたベルトを乱暴に締め直す。

  「人前でおまえを抱く? 冗談じゃない。そんな見苦しい真似で、俺の目を汚すな」

  彼は美玲の髪をわしづかみにした。手の甲の血管が、くっきりと浮き上がる。

  「ぁ――っ」

  無理やり頭を反らされ、美玲は頭皮が引き裂かれそうな感覚に喘いだ。

  けれど、薬の作用で痛みはうまく認識できないのか、逆にその腕へ身をすり寄せるように、熱に浮かされた体を預けてしまう。

  「お...

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