第9章 望み通りにしてやる

次の瞬間、うなじの襟元がぐいっと締まった。

阿部岳斗が手を伸ばし、彼女の服をつかんだのだ。容赦のない力で、壁際から無理やり引きはがす。

美玲は重心を失い、床へ叩きつけられた。

ひやりと冷たい床。硬さが骨に刺さり、背中がじんと痛む。けれど、そんなことはどうでもよかった。

死にたい。

もう、持たない。

ほんの短い間に、身内が――みんな、いなくなった。

起きたことの一つ一つが肩にのしかかり、失われた命の数だけ責めが彼女に戻ってくる。

自分が生きていることが重荷で、罪で、罰だった。

美玲は這うように起き上がり、また壁へ頭を打ちつけようとする。

「放して」

「死なせて」

しゃが...

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