第13章

食事を終えると、相沢愛音は四宮礼司と別れて外へ出た。

四宮壱は相沢愛音の付き添いを命じられ、二人は新しく整備された商業エリアで車を降りた。

「若奥様、こんなところへ何をしに来られたんですか」

長隆広場はできたばかりの新しい商業中心地で、まだ何もかもが発展途上だ。そんな場所に、わざわざ相沢愛音が来た理由が四宮壱にはわからない。

「ちょっと見に来ただけ」

オフィスビルの前で、相沢愛音は一本電話を入れ、そのまま数分待った。すると、スーツ姿の男性仲介業者が小走りで駆け寄ってくる。

「相沢さんでしょうか。申し訳ありません、お待たせしました」

相沢愛音は首を横に振った。

「大丈夫です。昨...

ログインして続きを読む