第41章

帰り道、相沢愛音は車窓にもたれ、ぼんやりと外を眺めていた。

野村明徳のところへ行けば、野村翔の居場所くらいは聞き出せると思っていた。だが、まさか向こうも知らないとは。

焦っても仕方ない。

かすかに息をつくと、相沢愛音の表情は目に見えて翳った。

「何を考えてる?」

四宮礼司が横目で問いかける。

車内は静まり返っていた。前後席の仕切りは、とうに上がっている。

「別に……少し、気落ちしてるだけ」

相沢愛音がそう返すと、四宮礼司はその気持ちを理解するように目を細めた。

相沢家の事情は、彼もとっくに調べ上げている。相沢愛音が一刻も早く真相に辿り着きたいと思っていることも、ちゃんと知っ...

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