第7章
魔法の眩暈と、引き裂かれるような感覚が、ようやく引いていった。疲れ切ったまま目を開くと、私は奈落の要塞の中、石の寝台に横たわっていた。
こつり、と小さなひび割れの音が静寂を破る。殻が砕ける乾いた音に続いて、孵ったばかりの雛たちが天鵞絨のクッションへところころ転がり落ちた。
腕の中に収まる二つの淡い光を見下ろす。左の子は純白の綿毛に覆われ、額にはかすかな金色の鳳凰紋。右の子は稀な暗い金のふわ毛をまとい、半開きの瞳の奥に、奈落の深紅が覗いていた。
「夢みたい……」囁き、背をそっと撫でる。育てるために失っていた神鳥鳳凰の精髄は、殻が割れた瞬間に血潮へと逆流し、私は以前よりも強くなってい...
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