第8章

 金鷲大殿に、凍りついたような沈黙が落ちた。だが次の瞬間、爆ぜるような怒号が巻き起こり、長老たちが憤激の声を張り上げた。

「我らの伝統への冒涜だ!」

「ヴァレリウスは自分の伴侶ひとりすら御しきれぬくせに、太陽の御子を名乗るのか?」

「欠陥の血だ。だから闇市の汚物に頼る羽目になる」

 四方八方から嘲られ、ヴァレリウスの顔は怒りで紫色に染まった。黄金の炎が皮膚の下から噴き上がる。

「黙れ! 出て行け!」

 大祭司は嫌悪を滲ませてため息をついた。

「禁じられた霊薬の乱用で母体は壊れた。相容れぬ血統が衝突したのだ。これは欲に溺れた報い――天罰である」

 リサンドラは血溜まりの中で身を...

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