第113章

古川礼和と古川礼人は戻るなり、古川朱那が「ゆすってきた」10億の件を、脚色まで加えて病床の古川邦夫に叩き込んだ。

古川邦夫は怒りでまた気を失いかけ、古川朱那を恩知らずだと罵り散らした。

「俺は信じないぞ……こんなもん、揉み消せないわけがあるか!」古川邦夫は歯を食いしばって怒鳴った。「他にも手を考えろ!」

古川礼和は顔色を悪くし、俯いたまま黙り込む。

この数日、思いつく限りの手はすべて打った。

だが、どれも綿に拳を叩きつけるようで、手応えひとつない。

――古川朱那が、あそこまでやりたい放題できるのは。

佐野一玄と、何か……本当に繋がっているからじゃないのか。

そうでもなければ、...

ログインして続きを読む