第119章

「お姉ちゃん、あなた……」

「触らないで!」

触れられた瞬間、古川朱那は反射的に手を振り払った。

周防天華はよろめいて床に尻もちをつき、そのまま涙があふれる。

「お姉ちゃん、私はただ、説明したくて……」

最後まで言わせる前に、古川朱那はもう背を向けて歩き去っていた。

「天華!」

そのとき、宮崎元康がフルーツリキュールを2杯持って近づいてきた。床に座り込んだ周防天華を見るなり、すぐに駆け寄って腕を貸し、立たせる。

「どうした」

眉をひそめて問う。彼女が泣いているとわかった途端、視線がいっそう冷えた。

周防天華は涙を拭い、首を振る。

「大丈夫。お姉ちゃんが……ちょっと誤解し...

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