第150章

「クズ……全部あのクズのせいだ!」

古川礼人が突然ぶち切れた。「太田徳次の言ったとおりだ。あいつは地獄から這い戻ってきた悪鬼で、俺たちの命を取りに来たんだ!」

「そうだ。でも分かんねえんだよ。輪廻があるとしても、それは前世の話だろ」

古川礼希も机を叩いて立ち上がる。鉄青の顔に怒気が満ちていた。

「今世で俺たちが、あいつをいじめたか? 何でこんな仕打ちを受けなきゃならねえ!」

兄弟は言いたい放題に罵り合い、古川朱那を十悪不赦の犯罪者に仕立て上げた。太田徳次なんて比較にならない、百倍下劣で醜悪な存在だと。

古川礼和だけが、疲れきった表情で黙り込んでいた。長い沈黙。

そのとき――。

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