第18章

周防天華はすでに甘い雰囲気のルームウェアに着替え、期待に満ちた顔で二人を見上げていた。

古川礼希は気まずそうに笑い、なだめる言葉を探して口を開く――はずが、喉の奥で引っかかって出てこない。

さっき古川朱那に投げつけられた言葉が、じわりと胸を殴った。平手で何度も叩かれたみたいに痛い。

古川礼人も顔色が悪い。初めて、周防天華へ冷たく言い切った。

「この件は、また今度だ。兄貴に用がある。先に行く」

  *

しばらくして、兄弟三人は古川礼和の書斎に揃った。

礼和はちょうどオンライン会議を終えたところだった。礼希と礼人が手ぶらで戻ってきたのを見るなり、問うまでもなく察する。

朱那に跳ね...

ログインして続きを読む