第25章

古川朱那は心の中で白目をむいた。

――やっぱりこの人たちにとって私は、都合よく使える使用人でしかない。私の仕事なんて取るに足らない。私がどう思うかなんて、最初から眼中にない。

「無理よ」

古川朱那は古川礼人の目を真っ直ぐ見据え、一語一語、噛みしめるように言った。

「私にも私の仕事がある。彼の世話をする時間はない。でも夜なら戻ってスープを煮て、体調を整える手伝いはできる。1回200万。——承諾するなら今すぐ振り込んで。断るなら、私はこの場で帰る」

これまでは、助けるために自分の時間をいくらでも投げ捨ててきた。

でも、もう違う。

今度はきっちり利息を取り立てる。

「忙しい?」

...

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