第27章

とりわけ、古川朱那のぶんは。

――だが、今はもう昔とは違う。

朱那は手早く食べ終えると立ち上がり、淡々と言い置いた。

「兄貴、温かいうちに食べて。私は先に戻って、お兄ちゃんのためにスープを煮てくる」

そう言うなり、古川礼和の顔色が一瞬で強張ったことなど見もしないで、踵を返した。

「待て」

古川礼和がようやく視線を上げる。鋭い目が、彼女の背中に突き刺さった。

「俺という「兄貴」が、おまえの目に入ってないのか?!」

その冷え切った態度を見れば見るほど、胸の奥に理由もない息苦しさが増していく。

――このまま行くのか。余計な一言もなく?

以前の朱那は、こんなふうじゃなかった。

...

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