第35章

「古川のおじさん。記憶違いじゃなければ、古川朱那はあなたの実の娘ですよね」

須藤岩が古川邦夫の言葉を遮り、氷のように言い放った。

「俺、この歳まで生きてきて、実の娘にここまでひどくしておいて、養女のほうをそこまで庇う親なんて見たことない」

「き、貴様……」

「叔父さん……私、あんなことしてない。信じて……!」

そのとき、周防天華が駆け寄り、古川邦夫の腕にしがみついて涙ながらに縋った。

「警察には行きたくないの。お願い、助けて……」

「それは無理だな」

須藤岩が冷ややかに告げると、背後の警官二人がすぐさま前に出て、周防天華の身柄を確保しようとする。

「須藤岩! 古川朱那のデタ...

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