第37章

三人で火鍋を囲んだ。古川朱那は感謝の気持ちを込めて須藤岩に何杯も酒を注いだが、当の須藤岩は竹を割ったような性格で、「そんなの当たり前だ」と笑った。食事も終わらないうちに一本の電話が入り、彼は慌ただしく席を立ってしまう。

「うちの兄、いつもああなの」

須藤若菜が肩をすくめた。

「仕事にしか目がなくてさ。結婚とか、自分の人生のこととか、まるで興味ないの。いつになったら身を固めるんだか」

古川朱那は苦笑して頷く。

「縁って、本当に分かんないよね。岩兄さんみたいに優秀なら、放っといても寄ってくるでしょ」

その瞬間、須藤若菜がぱっと顔を上げた。

「ねえ。あんた、うちの兄どう思う? 一、二...

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