第6章
私は冷静に、セシリアが強く握りしめていた手をほどき、一歩だけ距離を取った。
「満月の夜を生き残る方法、知ってるんでしょ。教えて!」
彼女は食い下がって睨みつけてくる。声には焦りがべったり絡みついていた。
私はセシリアを見返し、氷のように冷たく言い放った。
「血月の狂乱は、小手先の『コツ』でどうにかなるもんじゃない。生きたいなら唯一の手はダリウスから離れること。でも、あんたには無理。狼族の王妃の座が惜しいから」
セシリアの瞳に、瞬時に敵意が満ちた。
「結局、助けたくないだけじゃない! 私が這い上がって、あんたに勝つのが怖いんでしょ?」
「いいわ。自分でなんとかする。私より...
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