第7章
目を覚ましたとき、視界に入ってきたのは暗い紅に染まった竜裔の卵殻が三つ。生まれたばかりの三つ子は、竜鱗の産着にくるまれて、小さく丸まりながらすやすや眠っていた。
ケイドはベッドの縁に腰を下ろし、温泉塩を溶かしたぬるい布で、私の肌についた汗と血をそっと拭ってくれる。表情は抑えているのに、深い眼差しの奥だけが――消えかけた怯えの炎のように揺れていた。
「目、覚めてくれてよかった」
俯いた彼の唇が、私の額にかすかに触れる。声はひどく低い。
「もう二度と……俺を怖がらせるな」
その瞬間、分厚い石壁の向こうから、セシリアの引き裂かれるような叫びが突き刺さった。
「いや! 産みたくな...
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