第8章
美月と悠真がマンションに戻ると、彼女はふと友人の頼みを思い出した。
昨日、佐藤明子から電話があり、会社に来て新人クリエイター数名を指導してほしいと頼まれたのだ。
美月は一瞬ためらったが、最終的に引き受けることにした。この世界に滞在するのは一ヶ月だけだが、明子はこの世界での親友だ。長いこと会っていなかったのだから、力になってあげたい。
「悠真、お母さん、今日はお仕事に行かなきゃならないの。一緒に行く?会社には託児スペースがあって、お友達もたくさんいるわよ」
悠真は歓声を上げて賛成し、ぴょんぴょんと跳ねながら着替えに行った。
◇
オフィスビルに着くと、美月は悠真を連れて社員...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章

5. 第5章

6. 第6章

7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章

11. 第11章


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