第131章

陸路と空路で丸一日近く揺られ続け、ようやく小林暁たちはスペインに辿り着いた。

着陸した途端、暁は長旅の反動で胃がひっくり返りそうになり、吐いて吐いて、目の前が暗くなるほどだった。

幸い、幸村蓮二の知人の助けで薬を手に入れられ、どうにか症状は落ち着いた。

迎えに来たのは、茶色がかった髪の男。自分をミゲロと名乗り、日本語もやけに流暢だった。幸村の説明によれば、国際貿易絡みの仲介をしているらしい。

肩書きの細部までは聞かされなかったが、身なり、所作、言葉の選び方――そのどれもが、崎原時男と同じ匂いをまとっていた。家の看板を背負い、代々商いを回してきた類の人間。暁にはそう見えた。

彼らはミ...

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