第21章

正式な競売は午後から行われる。

昼食は、別荘の庭で振る舞われた。

その庭のランチにも、きっちり格付けがある。

崎原時男たちがいるエリアは入場券が必要で、小さな役職連中は喉から手が出るほど入りたがった。大金を払ってようやく潜り込んでも、座れるのは末席がせいぜいだ。

だが前列の大物に顔を売り、名刺の一枚でも渡せるなら、それだけで元は取れる。

崎原時男の隣には小林暁が座っていた。

時男は彼女の立場を表立って明かしたことはない。けれど同じ界隈にいる人間なら、崎原時男の妻が誰なのかくらい、とうに知っている。

小林ゆきは「義妹」として、少し後ろの席。

その配置が、本人にとって満足できるは...

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