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白川蘭視点

あの夜、寝る前に家の外で話し声がして、私はこっそりドアに耳をつけた。そこでようやく知ったのは、後藤正樹が後藤快斗を叱りつけていたことだ。私に食べさせるものを勝手に持ち出したこと、考えなしに動いたこと――その二つを、きつく責めていた。

後藤快斗は納得いかない様子で言い返す。「いちいち全部、俺を管理すんなよ」

すると後藤正樹は、迷いのない声で言い切った。私が後藤家に客として滞在している以上、彼らには私に対する責任がある。ほんのわずかでも事故は出せない、と。

後藤快斗は言葉に詰まり、最後に「……ちぇ」と不満げに鼻を鳴らしただけだった。

あれ以来、私自身も身に染みた。何か口にす...

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