18、

白川蘭視点

彼の唇が、もうすぐ私の唇に触れそうになった瞬間――胸の奥がひゅっと縮んだ。

反射的に顔をそらし、キスを避ける。

指先がこわばる。熱を帯びた視線から逃げるように、私はとっさに言い訳を探した。

「……ごはん、食べよう。冷めたらおいしくないし」

言い終えた途端、空気が凍ったみたいに静まり返る。

後藤快斗はその場で固まっていた。明らかに、何が起きたのか飲み込めていない顔。

数秒してようやく身体を起こし、瞳に浮かんでいた甘さが、少しずつ引いていく。落ちかけた袖を雑に引き上げ、整える。

私は足をずらし、デリバリーの袋からハンバーガーとコーラ、サイドを取り出した。喉がからからで...

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