40、

後藤正樹視点

誕生日パーティーが終わり、客たちが三々五々帰っていく。

俺はセダンの後部座席に座り、酒を飲まなかった母がハンドルを握っていた。快斗は助手席だ。

密閉された車内は妙に静かで、母はとうとう堪えきれず、声を落として快斗に訊いた。

「あなた、蘭ちゃんと……今、どういう状況なの?」

「前から言ってるだろ。あいつを追い詰めるなよ」快斗の声には露骨な苛立ちが混じる。

「私、みんなの前で急かしたことなんてないわよ」母は横目で快斗を見て、ため息まじりに言った。「さっきも友達にこっそり聞かれたの。いつになったらあなたと蘭ちゃんの結婚祝いの酒が飲めるんだって」

快斗の顔が陰る。

「そ...

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