51、

白川蘭視点

気づけば8時半。家の年上組はみんな起きていた。

別荘のキッチンは朝からわいわい賑やかで、食器がちりん、からんと鳴る。サラダのドレッシングを探す人、海塩はどこだと聞く人が行ったり来たり。生活の匂いが濃い。

後藤花梨さんはブレンダーを回してフレッシュオレンジジュースを作りながら、ソファでリンゴをかじっている後藤快斗に言った。

「快斗、上行ってお兄ちゃんに聞いてきて。朝ごはん降りてくる?」

快斗はぱたぱた階段を上がり、2分もしないで戻ってくる。

「食べないって。もうちょっと寝るってさ」

私は、罪悪感に唇をきゅっと結んだ。

寝不足の原因。どう考えても、私だ。

花梨さんが...

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