61、

白川蘭視点

胸の奥で渦巻く感情を押し込め、荷物をまとめている後藤快斗へ視線を向けた。

「洋食のデリバリー、スタジオに届けようか? 私、このあと友達に会いに出るの」

快斗は壁の時計をちらりと見上げ、呆れたように肩をすくめる。

「こんな時間に、まだ出かけんの?」

「うん。急用」

彼はふっと笑って、私を引き止めたりはしなかった。

「夜食くらい別に困ってねえよ。……本当は一緒に食うつもりだったけどな。この分はツケでいい。あとで埋め合わせろ」

そう言い残し、肩にリュックを引っ掛けると、そのまま出ていった。

快斗の車が完全に遠ざかったのを確認してから、私はすぐ後藤正樹にメッセージを送る...

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