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白川蘭視点

「そのときは本気で負けを認めるつもりだったんだ。積み上げてきたものが全部ダメになって、もう何もかもどうでもよくなってさ。大人しく文化科目の授業に戻って何週間か過ごしたけど、やっぱり諦めきれなくて……夜の自習、こっそり抜け出して芸大受験の合宿に行ったの。そしたら父にバレて、毎日運転手を校門に立たせて監視されて。で、反抗して……断食した」

「覚えてる。断食で抗議してたな」

私は少し照れて笑った。

「三日間、ほんとにきつかったよ。父が目を光らせてて、母も快斗もこっそり食べ物を渡せなかったし。あの頃は子どもで意地っ張りでさ、絶対に引かないって決めてた。いっそ倒れるまでやって、後悔...

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