77、

白川蘭視点

「言って」

私は彼の温かい胸に顔をうずめ、頬がじんわり熱くなるのを感じながら囁いた。

「夢の中でも、絶対に私のこと見て」

長い数秒の沈黙のあと。

後藤正樹はふっと俯いて、鼻先で私の鼻先をそっと擦る。

「了解」

夜風は静かで、灯りはやわらかい。

私は彼の腕の中で小さく丸まり、胸の奥が満ちていくのを感じた。安心と、嬉しさ。さっきまでの不安も迷いも、いつの間にか溶けて消えていく。

ゆっくり目を閉じた。

目が覚めたのは、午前11時だった。

スマホを手に取ると、LINEの未読がいくつも溜まっている。私は迷わず後藤正樹とのトークを開いた。

そこにはメッセージが二つ。

...

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