78、

白川蘭視点

翌日は感謝祭だった。

午後2時。部屋で休んでいると、スマホに後藤正樹からメッセージが届いた。もうJ市に戻っていて、いま家へ向かっているところらしい。

何気ないやり取りを何往復かして、私は「着いたらまず休んで。夜、また連絡するね」と送った。

午後4時。階下へ降りると、父の姿がない。母はダイニングで電話をしながら、友人を呼んで麻雀でもするのか、楽しげに段取りをつけていた。

少し引っかかって、通話が終わったタイミングでさらりと聞く。

「お父さん、出かけたの?」

「付き合いよ」母はあっさり言った。

「今夜、後藤家と一緒に食事するって言ってなかった?」毎年の感謝祭は、二家で...

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