91、

後藤正樹視点

全身の筋肉が一瞬で強張り、背中を伝って汗が落ちた。

白川蘭は顔面蒼白になり、反射的に俺を押しのけようとする。だが俺は彼女の腰を押さえつけ、声を出すなと目で制した。

息を深く吸い込み、喉の奥を押し殺して返事をする。できるだけ平然と。

「いるよ。母さん、どうした?」

そう言いながらも、腰だけはゆっくり、小さく――それでも確実に動かし続けた。

浅く、しかし最奥をかすめるたび、彼女の敏感な内側を擦り上げる。

蘭は俺のシャツの胸元をぎゅっと掴み、潤んだ目で見上げてくる。呼吸は乱れ、今にも声が漏れそうだった。

扉越しに母の声が届く。

「蘭、見なかった? スマホずっと出ない...

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