第7章

綾子と森川陽太の納骨式は、静寂の中で行われた。

石原凛音は傍らに立ち、その視線を森川隆人に向けていた。

真実が明らかになって以来、この男はまるで一夜にして十歳も老け込んだかのようだ。杖を固く握りしめ、ここ数日、喉に何かが詰まったかのように、まともな一言も発することができずにいた。

僧侶が最後の経文を唱え終えると、隆人は震えながら石原凛音の方へ一歩踏み出し、かろうじて「ありがとう」と低い声を絞り出した。

その感謝の言葉を聞いても、凛音は意図的に彼の視線を避けた。この男がすでに十分な苦しみを味わっていると分かってはいても、相手にする気にはなれなかった。

「石原さん」

森川...

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