第34章

高橋和也が箱を開けた瞬間、瞳孔が急に見開き、一瞬固まってしまった!なんとその箱の中には一匹のヒキガエルが入っていたのだ!!!

彼が最も嫌いな生き物!!!

見るだけで吐き気を催す生き物!!!

「うわっ!!なんだこれ!何てものを!」高橋心奈はすぐに呆然としてしまった。少なくとも佐藤七海が兄に贈るプレゼントは最高級でなくても、心のこもったものだと思っていたのに。これは...これは何なんだ!ヒキガエル???

席に座っていた佐藤七海は、傍らのナプキンを取り、唇に付いたシャンパンを拭った。彼女も呆然としていた。確かに驚いていた。自分が贈ったプレゼントがどうして高橋心奈のものに変わってしまったのか...

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