第165章 問題はどこにある

九条綾はついに彼女の意図を察した。彼女は神宮寺賢一と瑞原真奈による裏切りが、二〇〇〇年の帳簿と関係しているのではないかと疑っているのだ。

なぜそのような予感がするのか、綾自身には分からなかったが。

西園寺蓮はズボンの裾を少し持ち上げ、しゃがみ込んでアイを見つめた。その瞳は深く、どこか暗い色を帯びていた。

「もしその年の帳簿に問題があるなら、来年まで探したってここにはない。まずは立て」

アイは彼を見上げた。一睡もしていない彼女の声は、ひどく掠れていた。

「二〇〇〇年だ……」

西園寺蓮は薄い唇を引き結んだ。

「とにかく立つんだ。妹を心配させるな。二〇〇〇年にアイグループで何があった...

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