第116章インターナショナル・マンハント

三人称視点

窓の外は闇に沈んでいた。エマの部屋を照らしているのは、一本のフロアランプだけだ。

ジャスティンはテーブルの上にイチゴのケーキを置いた。エマのいちばん好きな味――それでも彼女には、ひとかけらも口にする気力がなかった。

彼女は小さなフォークを握ったまま、ぼんやりとクリームをつつく。視線はどこにも焦点を結ばず、虚ろだった。

「どうした? まだサリーの言葉を考えてるのか?」

ジャスティンは向かいに腰を下ろし、襟元のボタンを外した。

エマはフォークを置き、ため息をつく。

「ええ。もし本当にソーンが逃げたのなら、どこへ行くのかって。ああいう男が、ただ隠れてじっとしているはずがない...

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