第12章:クラウスとの連絡をやめなさい

エマ視点

セント・メアリー病院

あの男が姿を消したあとも、私は胸のざわつきを抑えられずにいた。

そのとき、不意に足音がして、私ははっと現実に引き戻された。

白衣を着た中年の男性が、こちらへ歩いてくる。

「エマさん、こんにちは」

彼は手を差し出した。「この病院の院長、アンドリューです」

「セント・メアリー病院を代表して、そして患者に代わって、心よりお礼を申し上げます」

私は慌てて立ち上がり、その手を握り返した。

彼は私の青白い顔色を気遣うように見つめ、申し訳なさそうな口調で言った。

「今、とてもお疲れなのは承知しています。ですが、もうしばらくだけお力をお借りしたいのです」

「...

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