第146話アンタッチャブル・キラー

グレイソンは広間の中央へ歩み出て、ナンシーの正面に立った。衛兵たちは素早く散開し、銃口をさりげなくクラウスの手勢へと向ける。

ナンシーには彼が命綱に見えた。彼女は手と膝をついて必死にグレイソンの背後へ這い寄り、服にすがりつきながら泣き叫ぶ。

「大長老! 助けてください! クラウスが私と赤ちゃんを殺そうとしているんです!」

クラウスはグレイソンを睨みつけ、目を細めた。

「どけ。これはあいつと俺の問題だ」

グレイソンは冷ややかに鼻を鳴らし、ナンシーの腹を指さす。

「彼女の腹にはゴールデンムーン・パックの後継が宿っている! これは一族全体に関わる!」

「そいつは人殺しだ」

クラウスは床に落...

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